アボカド

国内に流通しているアボカドはほぼ輸入品で、主な輸入先はメキシコです。2022年の輸入実績は輸入量:61654トン、輸入金額:225億円でした。

貿易情報

1990年代から輸入が本格化、2000年代以降は激増

1988年当時はアボカドの輸入量は3370トンでしたが、2019年においては77287トンとその量は30年間で20倍以上となりました。

日本への輸入が始まった当初はアメリカ産が主でしたが、健康ブームに伴い輸入量が激増してからはほぼメキシコ産となります。なお、2017年頃からはペルーからの輸入量も徐々に増えています。

アボカドの輸入量推移(1988年~2022年)

【出典】財務省貿易統計(輸入、統計番号0804.40-010(生鮮アボカド)

2022年は単価が上昇し、輸入量も減少

不作による供給量の不足によるものなのか、インフレによるものなのかはっきりした原因は不明です。

関連情報

日本国内のアボカド生産量は出荷量ベースで約13トン ※令和2年(2020年)度産実績

内訳は和歌山県8トン、愛媛県4トン、鹿児島県1トン

【出典】
令和2年度 特産果樹生産出荷実績調査 種類別栽培状況(全国)2-1 2)かんきつ類以外の果樹【常緑果樹】

全世界のおよそ3割に相当する244万トンのアボカドがメキシコで生産(2021年実績)

  • そのうちの4割が輸出されている。輸出量の8割がアメリカ向けで残りの2割がカナダ、日本、スペイン向けである。
  • 2022年は不作のため上記よりも生産量は減少予定。
  • メキシコ以外の産地としてはコロンビア、ペルー、インドネシア、ドミニカ共和国など。このうち、ペルー以外は自国消費中心
【出典】
FAO STAT(2021年), UN Comtrade Database