国別貿易統計

対中国の貿易状況を整理しました。

中国

対中国の貿易内容は多岐に渡ります。輸出金額で大きなウェイトを占めるのが半導体製造装置の2.7兆円で全輸出額の約14%となります。一方、輸入金額で大きなウェイトを占めるのがスマホ、タブレット、ノートパソコン等の情報機器です。中でもスマートフォンだけで2兆円となり、全輸入額の約8%を占めています。
日本が半導体製造装置を中国に輸出、中国が装置を使用して製造した半導体が組み込まれたスマートフォンを今度は日本が中国から輸入している流れとなっています。

また、衣類についてもスマホと同程度の輸入金額となります。

輸出金額内訳(2022年)

主な輸出品目は半導体製造装置、自動車、廃プラ

2022年の中国向け輸出金額19兆円の主な内訳は割合の多い順に半導体等製造装置及び半導体等の部品、自動車及びその部品、再輸出品、プラスチックでした。

貿易統計(財務省)をもとに当サイト作成

半導体等製造装置及び半導体等電子部品は2022年は全体で合計10兆円の輸出金額のため、25%強が中国向けの輸出ということになります。また、プラスチックは主に廃プラとなります。日本ではプラスチックの再生コストが高いため、再生コストが安い中国に輸出しています。日本としては廃棄コストが削減できる点がメリットとなり、中国でも安いコストで原料を輸入でき、再生原料で製品を製造することにより、原価を抑えることができることがメリットとなっています。

輸入金額内訳(2022年)

主な輸入品目はスマホ、タブレット、衣料品、各種原料製品

中国からの輸入品目はスマホ、タブレット、ノートパソコン等の通信機器の他、衣類、各種原料製品、食料品と多岐に渡ります。

貿易統計(財務省)をもとに当サイト作成

各種原料製品の例としては金属、繊維、各種化合物が挙げられます。食料品は野菜・果物が4割、魚が3割、肉が1割がおおよその内訳となります。